印刷データ作成時、PCのモニター上では同じ色に見えますが、実際に紙にインクを塗布すると、出てくる色味に微妙な違いが生まれます。
スミベタのオブジェクトを他の色の上に重ねると、自動的にオーバープリント処理がされ、後ろの色が少し透けてしまいます。
何故オーバープリントが必要なのか、というと、後述の版ズレを防ぐための処理の一つで、塗りの範囲が比較的狭い場合には非常に有効です。詳しくは、 こちらをご確認ください。
もしオーバープリントが不要であれば、スミベタ(K100%)のオブジェクトをK99%にするか、K100%であってもそれ以外の色を1%混ぜれば、回避することができます。
オフセット印刷をするときには、C M Y K 4色それぞれの版を作ります。下図のように、細い文字を印刷したり、黒字に白抜きで表現したりする時には、 スミベタ(K100%)でデータを作成してください。理由は二つあります。
版ズレを完全に防ぐことは不可能です。事前にこちらで確認できれば、再入稿していただきますが、これらは基本的にデータチェックの対象外事項となります。 先述のオーバープリント、4色ベタも含め、これらのデータ不備により、見本画像と印刷物との間に相違点が出た場合については補償の対象外となりますので、ご注意ください。